保険導入され10年が経過したCAD/CAM冠ですが、材料のブロックはどんなものをお使いですか?技工所任せになっていませんか?
実は、このCAD/CAMブロック、メーカーによって意外に物性の差があります。導入当初はX線の造影性がない物が発売されていました(もしかしたら現在も?)。堅さや曲げ、強さも様々で、割れの生じる頻度が高いものもあります。現在では、多数のメーカーから、色調や加工のしやすさなどにこだわった様々な製品が出ています。
私も全てのブロックを試しているわけではありませんが、技工を発注する際に、これはと思うブロックを協同組合で購入し、そのブロックを技工所で使用してもらいます。
こうすることで、技工所の材料代より多少ですが経費の節減にもなります。
保険適用のブロックを取り扱っています
また、使用するブロックを医院側で把握することによって、自院の医療の質を均一化できます。ちなみに当医院では、小臼歯用はKZR-CAD(YAMAKIN)、大臼歯用はセラスマート300(GC)を使用しています。小臼歯、大臼歯ではブロックの色調もA2、A3あたりでほとんど問題ないですが、2020年より保険適応になった前歯部では、全ての色調を在庫することは困難なので、技工所にシェードにあったブロックをお願いしています。
絶えず新製品も出るためチェックが必要になりますが、自院で使用するCAD/CAMブロック材料にも一度目を向けてみてはいかがでしょうか。
布山歯科医院 布山徹
長野県保険医協同組合では、上記メーカー以外にも、クラレノリタケデンタル製品など複数の製品を取り扱っていますので、お見積り・お問い合わせはお気軽に。