冬のこの時期にゲレンデ通いするようになって、もう48年にもなります。スキーを本格的に始めたのが高校1年の冬でした。滑れば滑るほどだんだん上達することが楽しく、病み付きになりました。
スキーで楽しむさまざな雪遊び
大学時代は週末に白馬岩岳のスキーロッジで、泊まり込みのアルバイト。そこは目の前がゲレンデで、そのスキーロッジがリフトを所有していたので、アルバイトの空き時間は無料で乗り放題という美味しいアルバイトでした。岩岳スキースクールのインストラクターとも親しくなり、スキースクールで毎年行われていた栂池〜蓮華温泉〜雪倉岳の山スキーツアーにアルバイト仲間でついて行った事があり、これがきっかけでしばらく山スキーにハマることになります。
山スキーとは踵が上げられる山スキー用ビンディングと、スキー板の滑走面にシールと呼ばれるシートを装着し雪面を登攀できるスキーです。雪質にも寄りますがスキーアイゼンを装着すると25度くらいの斜面も直登出来ます。帰りはシールを外しビンディングの踵を固定すれば普通のスキーとして滑降できますから、雪山での行動範囲は飛躍的に広がります。
上りのコースも夏山登山と違い、登山道に制約されず雪原を自由に登れます。夏山では1泊コースの白馬乗鞍岳登山も、栂池スキー場の栂の森ゲレンデから上りで2〜3時間、帰りはスキーで20分ほどですから、朝に出発すれば昼食はスキー場のレストハウスで取れます。乗鞍岳なども良いコースです。
スノーボードで新しい楽しみ
そんな冬の雪遊びに飽きてきた頃、若者を中心に冬のゲレンデに急に増えてきたのがスノーボードです。1995年の暮れ、スキーショップで割引販売されていたアルペンボードに手を出したのが運の尽き。最初はなめてかかったスノーボードですが、初めてゲレンデに行きボードを履いたときは満足に立つこともできず、スキーとは全く違う感覚に打ちのめされました。
これはダメだと思い、丁度正月休みになったため、当時開設されていた野麦峠スキー場のボードスクールに4日間通い詰め、基礎から学びなんとか滑れるようになりました。それからは、かつて高校生の頃、行く度に上達するのが楽しかったスキー同様、日々上達していくスノーボードが楽しく、現在に至っています。
ゲレンデの賑わいを再び
1970年代からのスキー場全盛期を知る者にとっては、バブル崩壊以後の閑散としたゲレンデはさみしい限りです。それでもコロナ前までは、中国人やオーストラリア人など外国人スキー客で賑わっていたのですが、コロナ流行でこの2〜3年ぱったりです。
なんとかかつての賑わいを取り戻してほしいものです。
布山歯科医院 布山 徹