医療機関の一員として働くために

6月19日から7月18日までの日程で新入職員研修会を開催しました

2024年度の新入職員研修会が、延べ11医療機関29人の参加により、全3回の日程を終えました。新入職員の参加はもちろんのこと、今年はベテランスタッフや医師・歯科医師の参加も多くあり、高度な質問が講師に対して出されるなど、企画する側の力量が問われる研修会となりました。

第1回「社会人としての働くルール」

社会人になって数年以内の方向けに、仕事に取り組むうえでの自分自身への課題設定や、組織の一員として「問題意識、コスト意識、改善する意識」を持つことの必要性など、日々の業務を振り返りながら考えてもらうカリキュラムが組まれました。

参加者からは「仕事上の問題点について、トップだけでなく他の職員も考えていくことによって、協調性をもって仕事に取り組めるということが印象に残った」といったの感想が出ました。

第2回「接遇マナーの基礎」

今年も日本サービスマナー協会認定講師の中川睦美さんを講師にお招きし、「社会人と学生の違い」「ビジネスパーソンとして必要となる接遇のマナー」などを講演いただきました。
中川さんは、視覚情報・聴覚情報・言語情報の各要素のうち、第一印象を決めるのは視覚情報の占める割合が高いというメラビアンの法則を紹介。その後のスムーズなコミニケーションのためにも、見た目や声のトーンには注意を払う必要性を説明しました。

参加者から、「マスク生活が続いているため、患者さんへ、より分かりやすい言葉と対応を行えるよう心掛けていきたい」、「挨拶や笑顔は日々意識していたが、お辞儀をきちんとできているか不安だったので、講習で学べてよかった」などの感想が寄せられています。

第3回「一次救命処置講習会」

今年は長野・松本会場とも応急手当普及員の中瀬事務局員が講師を務めました。一連の応急処置を、いざという時にスムーズに動けるよう、基本動作を中心に身体で覚えられるように実技の時間を多く取りました。

講義では、テキストに載っていない一次救命処置の法的な扱いや、119番通報の重要性などを紹介。参加者からは、「実際の 119番通報では、どのようなことを聞かれるのか?」、「医療機関の環境を想定して、ガイドラインだけではない救命講習ができないか」などの要望が出されました。