開業保険医の明日を拓く

私たちが立っている地平~2021年を振り返る

news

2021年は皆さんにとってどのような1年でしたか?新型コロナウイルスの感染者数の爆発的増大と緊急事態宣言下でのオリンピック・パラリンピック開催。一方、感染の可能性にさらされながらの地域医療の維持。申請はしたけれど遅い補助金の支払い……。

世界では何があったか

1月からの主なニュースを振り返ってみると、世界ではトランプ支持者の議会乱入(アメリカ・1月)やミャンマーのクーデター(2月)、米軍のアフガニスタン撤退開始(3月)とタリバンによるアフガニスタン全土制圧(8月)、香港リンゴ日報廃刊(5月)といった出来事がありました。

アメリカのアフガニスタン撤退とアジア地域への重点シフトで、東アジアの緊張が高まりを見せています。第二次安倍政権以降、自衛隊と米軍の関係強化や安全保障法制の度重なる変更で、日本は東アジア地域での紛争の危険性を自ら高めています。日本も含めた米中の軍事力の増大と緊張の高まりで、第二の”トンキン湾事件”(ベトナム戦争にアメリカが本格的に介入するきっかけとなった米軍の挑発行為による戦闘)が起こりうるのではないかと危惧します。

日本国内の状況

河井元法相夫妻の参院選買収事件や菅元首相の長男の接待問題、赤城ファイルをめぐる問題。そのほか、入管法改訂案に対する反対運動(5月)、重要土地利用規制法の成立(6月)といった政治や民主主義の根幹を揺るがす事件が今年も多発。

さらに、小田急線内(8月)や京王線内(10月)での切りつけ事件ほか列車内での傷害事件が発生し、特に小田急線の事件は「幸福そうな女性を狙った」と犯人は供述したように、「女性だから」という性別を理由に標的を決定する犯罪(=フェミサイド)でした。この事件は女性蔑視の価値観が根本にあり、森喜朗元オリ・パラ組織委員会会長の「わきまえている」発言(2月)や医学部入試における女性受験者への減点などに象徴される女性差別の価値観が、日本社会に根深く存在し改善にはほど遠い状況を示しています。

 

2021年は人権・民主主義・平和・気候正義などの価値観とその現状において、私たちは過酷な状況にあることを思い知る1年でした。
国内外のいずれの問題でも最終的にしわ寄せがいくのは社会的弱者です。そうした社会的弱者へのケアが行き届く、誰もが生きやすい社会を創造することが2022年の私たちに求められています。(事務局)

関連記事

コメントは利用できません。