開業保険医の明日を拓く

普通救命講習会を開催しました

2010年より毎年開催しております普通救命講習会も今回で11回目を迎え、9医療機関12人が参加しました。
 この講習会は、一般市民よりも救急対応が必要となる場面に遭遇する可能性が高い医療従事者向けに、定期的に講習を受けられる環境を用意するために保険医協同組合で開催しています。

 実際に救急の現場で活躍されている松本広域消防局の市川さんと飯田さんを講師に招き、心肺蘇生とAEDの使用法を実技を交えながら学ぶ講習会となりました。
 講習会の中では、私たちを取り巻く状況として、119番通報をしてから救急車が到着するまでに全国平均で約9分、松本広域消防局管内では11分程度かかる状況が講師より報告されました。
 しかしその一方で、人間は心停止状態が3~4分以上続くと回復が困難となってしまいます。
 つまり心停止と判断した人に対して心肺蘇生やAEDの使用を、救急隊に引き継ぐまでの9分程度は現場に居合わせた人(バイスタンダー)が行わなければならないということです。
 
実技ではまず事務局が、心肺蘇生の胸骨圧迫と人工呼吸をセットで4回ほど行いました。
 心肺蘇生の訓練用人形を置いてある場所には毛布を敷いていましたが、上半身の体重をかけて胸骨圧迫を行うため、2セットも心肺蘇生を行うと膝が痛くなります。
 しかし、4セットほど行っても時間にして2分ほど。とても体力を使いますが、心肺蘇生の力を緩めることはできません。
 こうした時に重要になるのは、必ず周囲に助けを求め、複数人で傷病者の救助にあたることです。
 
講師の飯田さんもこの点に触れており、訓練でも緊張して周囲へ助けを求めることを忘れがちですが、傷病者にとって効果の高い心肺蘇生を行うために、疲れたら交代できる仲間を作るのが重要です。
 AEDは機械本体が使用方法を説明するため扱いやすいのですが、心肺蘇生と並行して使用する場合にAEDの装着に手間取って、胸骨圧迫の中断時間が長くなってしまう場面が見受けられました。
 こうした状況になると、すかさず講師の飯田さんから胸骨圧迫を継続するよう指導が入りました。
 
長野県保険医協同組合では普通救命講習会や新入職員研修会での救命講習などを定期的に開催しております。組合員やスタッフの方々でこうした講習会を活用して、とっさの事態に備えましょう。

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